【経審】戦略的経営事項審査の点数は「作る!」

こんにちは、行政書士の関です。
2月に入り、長野県内でも次年度の公共工事入札に向けた準備が本格化する時期となりました。
建設業を営む皆さまにとって、公共工事の受注は経営の安定化に欠かせない要素です。
しかし、「経審(経営事項審査)」の結果、思うようなランクにならず、希望の案件に入札できなかったという苦い経験をお持ちではないでしょうか。
経審の結果は、適切な知識と事前の準備があれば、点数は戦略的に「作る」ことが可能です。
1. 経審の点数(P点)を構成する要素
経審の総合評定値(P点)は、以下の4つの指標を数式に当てはめて算出されます。
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X点: 工事種類別年間平均完成工事高・自己資本額など(規模)
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Y点: 経営状況(財務指針の健全性)
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Z点: 技術職員数・元請完工高(技術力)
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W点: 社会性(社会保険加入、防災協定、建退共など)
2. 戦略的加点:今からでも間に合う「社会性(W点)」の強化
完成工事高(X点)を急に伸ばすことは難しいですが、W点(社会性)は「制度を整えるだけ」で確実に点数を積み増しできます。
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退職金制度の導入: 建退共・中退共・企業独自の退職金制度等に応じた加点。
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ワーク・ライフ・バランスの推進: 「くるみん」や「えるぼし」「ユースエール」等の認定。
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防災協定の締結: 長野県や各市町村との協定による加点。
これらは、決算日(審査基準日)までに体制を整えることで、次回の審査からダイレクトに反映されます。
3. 技術力(Z点)と経営状況(分析:Y点)の最適化
「専任技術者以外に、資格を持つ役員・社員がいるのに申請していない」といったケースは非常にもったいないです。また、Y点(経営状況)については、減価償却の出し方や借入金の整理など、「決算前の財務調整」によって、格付けを一段階上げるための数値を導き出すことができます。
特に、技術者においては、申請洩れがないか、
複数の資格を保有している役員・社員がいる場合は、上位の点数で申請されているかの確認も必要です。
*特に、近年改正のあった技士補+主任技術者になれる資格は要確認です。
4. 「何点必要なのか?」から逆算するコンサルティング
当事務所のコンサルティングは、単なる書類作成ではありません。 「このランクに入りたい」という貴社の経営目標から逆算し、必要となるP点をシミュレーションします。
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あと10点足りないなら、どの項目で補強するか?
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不要な負債を圧縮し、自己資本比率をどう見せるか?
こうした「攻め」のシミュレーションを事前に行うことで、理想のランクを確実に狙いに行きます。
「今のままで勝てるのか?」「あと数点でランクが変わるのではないか?」
経審の通知が届いてから後悔しても、1年間はその点数で戦わなければなりません。 決算を迎える前に、まずは一度、貴社の「現在地」と「目標地」を照らし合わせることからはじめましょう。


